そんなこんなで俺は毎日のように彩花の見舞いに来ていた。 そう、夜は働いているから、ほんとに寝る時間を削ってだ。 はじめは、義務感からだった。 けど毎日、少しの時間を彩花と病室で過ごすようになって、なんだか義務感だけでなくなっていったんだ。 彩花が笑うと嬉しい− 彩花の寝顔が愛おしい− だんだん彩花の存在が大きくなっていったんだ。