そして彼は命をかけて、実行した。
私達には、そんな事で…と思う事も彼らにとっては、人生かけて、止めたかったくらい大事な事だったんだと思います。
犯人の少女は子供を産むのが恐いと言ってました。だって私、誰の血が流れているかわかんないんだもんって言ってたんです。
私たちは、彼女達みたいな子供達を出来る限りフォローしなければならないんじゃないかと思います。
私は彼らにちゃんと罪を償った後、できるなら家族を作ってほしいと思います。自分には誰もいないんだから…と思うのではなく自分から作っていってほしいと思います。あの子達のような捨て子だって明るい未来は来ます。ただ自分から未来をつくるのに不安になっていて、一歩が踏み出せないでいるんだと思うんです。だから、せいいっぱい周りの大人達で、あの子達の未来への一歩を後ろから押してあげてほしい。
それが、皆さんに伝えたい事です。
亡くなった少年の、御冥福を心から申しあげます。


私の会見は終了し、次の日も、また次の日もニュースで、とりあげられていた。


それから何日かたって警察の方から連絡があった。
ヒロトの最後の言葉がネットで流出していると…