なんの為に、わざわざ赤ん坊連れの親子を誘拐したと思ってるんだ。


そろそろテレビ局や、警察、病院の電話が鳴りやまなくなる。
そのうちな…



メガネ男は、そう言うと余裕なのか、少し笑みを浮かべた。


何を企んでいるのかわからない私は恐かった。


亮が、おなかがすいたのか、だんだん機嫌が悪くなってきた。
肩までの髪の女が、私と亮にタマゴサンドを持ってきてくれた。
亮は、まだ離乳食だが、そんな事言ってる場合じゃない。亮はそれを、むさぼるように食べた。
お茶をもらい亮に飲ませた。


でもオムツ…もう何時間かえてあげてないんだろう。ごめんね!早くこの場をどうにかしなくちゃ。きっと助けが来るはず。亮だけでも…



ねぇちょっと!!


髪の長い方の女が、みんなを呼ぶ。



捨て子サイトのアクセス数マジすごいんだけど。殺到してるよ!


捨て子サイト?


私が聞くと、またメガネ男が口をひらいた。



捨て子サイトの管理者は僕なんですよ。
僕が、この計画を実行する為に作ったサイトです。
そして僕と一番考えが一緒の人達を僕が選んだ。それが、ここにいる4人です。