「あ?誰だ?」


私は思わず両手で口を
押さえた。


今、バレたらまずい。


「…誰もいないぞ」

「知らねぇ奴だろ」


……よかった。
見逃してくれた…。


とにかく蓮さんに連絡
しないと!


震える手に必死で力を
入れ番号をうつ。


カランッ


しまった。
携帯を落としてしまった。