どうして。 どうして小森が。 そんなことしか思わなかった。 ただ、決めたことがある。 「……小森、俺が君を支える。俺は君がいるだけで幸せなんだ。お願いだからっ―――傍にいてくれ…」 僕の胸で泣き崩れる彼女は、 何度も頷いた。 そして、僕達は辺りが暗くなるまで抱き合い泣いた。 君が幸せを望むのならば 僕が幸せをあげよう。 君が命を削ってまで求める 幸せなんてないはずだから。