―ウィーン 手術室の扉が開いた。 「先生、真は?」 冷静に聞くお父さん。 「大丈夫ですよ。でも、だいぶ酷い怪我なので入院は長くなると思います」 「良かった…」 「だな」 「真は、無敵だな」 次々に安心した声が聞こえた。 「優希、良かったね」 と理沙も安心した顔をして聞いてくる。 「うん…」 「では、今から部屋に移動しますね」 そう言った医師の後ろにある手術室から真が体中包帯だらけになってベッドで眠っている。 真… 『“疲れた”とか思ってごめんなさい』 と心の中で呟いた。