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――空に、月が昇った。



少しだけ赤みを帯びた、
蜂蜜色の大きな月。



形は真ん丸。
……思わず見とれちゃう
くらい、キレイな満月。



「刻限だな。行くぞ」



そう言ってあたしを促す
銀の瞳は、漆黒。

髪も短い黒髪に戻ってる。



あたしの知る、普段の姿。



銀髪の“銀”が引っ込むと
同時に元に戻った彼だった
けど――
ひとつだけ、今までと違う
ことがあった。


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