30センチほどしかない
足場に、体を羽交い締めに
されて爪先立ち。

怖さで足がすくんじゃい
そうだった。



おまけに後を追ってきた
銀が同じくライトの端に
立つと、氷龍はグイッと
あたしの首を締め上げて、



「おっと、それ以上は
短気を起こさないでおくれよ。

僕もできればこんなに
かわいい少女を殺したくはない」



「貴様――どこまでも
卑劣な――…」



怒りに満ちた声と共に、
銀の体から音もなく光が
立ちのぼった。


_