「驚いたな。

キミは……まだ、そんな
力を秘めてたのかい」



真後ろから聞こえた氷龍の
声があたしを我に返した。



銀は一歩一歩ゆっくりと
進みながら、怒りを込めた
瞳で氷龍を睨みつける。



「貴様―――。

よくもオレの姫に触れたな……」



どこか高圧的な口調は、
やっぱり普段の銀とは違う。



ともすれば尊大なほどの
意志をたぎらせて、銀は
キッパリとこう言い切った。



「その罪の重さ――お前の
身にわからせてやろう。

これ以上オレの姫に触れる
ことは、許さん――!」





     ☆☆☆☆☆



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