(銀は今、氷龍と戦って
くれてるのに。

ホントに……ゴメン……!)



だけどもう、あたしの体は
力が入んない。



さんざん叫んで、声も
枯れちゃってた。



(なんでこんなに叫んでる
のに、誰も来てくれないの
かな――?)



頭の片隅でボンヤリと
そんなことを思うけど――
だからってどうすることも
あたしにはできない。




………その時、もう一度。



遠くで響くこだまの
ように、やっぱり聞こえた
気がした。


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