……校門前にいた男のコは
やっぱりあたしを待ってた。



あの後彼はあたしのまん前
まで歩いて来て、二言目に
言ったセリフが『久しぶり』。



けどあたしはと言えば、
しつこいけどゼンッゼン
このコに見覚えがない。



目を白黒させるあたし
だったけど、人だかりは
このコがあたしの知り合い
だって思い込んで、徐々に
バラけていって。


そんで数分後には、あたし
達だけがポツンと校門に
残されちゃってた。


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