それよりも不安は刺客のことだ。



今夜が邪魔をする最後の
チャンス。



このまま何も起こらないと
いいと願いつつも、そう
うまくはいかないんじゃ
ないかって強い疑惑が頭を
離れない。



「大丈夫かな、今日……」



学校を休んで夜までずっと
部屋にこもろうかって、
真剣に銀に提案してみた。



でも銀はゆっくりと首を
横に振って、



「刺客も一か八かの手で
迫ってくれば、きっと
どこにいても同じだ。

だからそんな気の滅入る
ことしなくてもいい」


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