「え、で、でも……」



そんなこと言われたら、
よけい気になるよ。



「なんで? あたしが
知ったらいけないことなの?」



「別にいけなくはないが
――知る必要もない」



いつもより歯切れの悪い
口調で言って、視線を
そらしちゃう銀。




あたしはその夜、なんだか
いつまでもそのことが気に
なって、眠れなかった――。





     ☆☆☆☆☆



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