恋にオクテなあたしと
しては、とても意識しない
ではいられないじゃない……。



「はぁ………」



もう何度目かになる、深い
ため息をついたら。



こんなあたしを見るに
見兼ねたのか、珍しく銀が
自分から話しかけてきた。



『オイ姫……。

さっきからどうした。
具合でも悪いのか?』



「具合? 
具合は悪くないけど……」



『じゃあどうした。

昼の後から、様子がおかしい』



「うん―――…」


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