……たしかに聞いた。


聞いた、けど――…。



「刺客って何? 

そんなに危険なの?」



「危険だ。

姫の存在はヤツらにも
知ることができる。

きっと狙いにくるヤツがいる。

狙われて、姫としての力を
奪われたら……終わりだ」



―――“終わり”。



その言葉の持つ響きに、
自然と体がブルッと震えた。



それに気づいたのか、銀は
すかさず言葉を続けて、



「まあ、そのためにオレが来た。

オレがちゃんと守るけど」


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