夜の、11時くらいだった。 いつものようにお風呂に入り、ソファーでごろごろしながらテレビを見ていたとき、滅多にならない家の電話が、鳴った。 「七瀬ー、お母さん今手が離せないから出て頂戴」 「はーい、…もしもし?」 「…なせ、か…?」 「…南?どしたの?」 「…るか、が」 「えっ?何?」 「…遥が、死んだ」