───────…
“美咲っ!”
「ん?……今誰かに呼ばれたような…」
周りを見渡しても誰もいない
気のせいか…
それにしても久しぶりだな
何年も帰っていなかったとは思えないほどの変わり様の無さ……
これから家族に会うのは少し不安
それでも数年ぶりでやっぱり口元の緩みは止められない
颯人のこと分かってもらえるといいな…
颯人…早く会いたい……
よしっ!と気合いを入れて歩き出そうとしたその時
ザッと男たちがあたしの周りを囲む
「な、なに…?」
突然の出来事に目を丸くすることしか出来ない
男の背中に生えているのは白い――羽根
「なっ…!天使がどうしてここに!?」


