あたしのハートはキミのもの


 「大嫌いだったよ。。。浩ちゃんのこと・・・けど、今は・・・」


 「今は?」


 今は、ホント言うとあたし、自分でも驚くぐらい


 「今は?奈津」


 「すき・・・・に、なってる・・・・・と思う…」



 目をギュッと瞑って言った。

 彰君に裏切られてすぐに、他の男の人に、それも浩ちゃんに、こんな気持ちを抱いてしまうなんて、正直自分が自分で分からなかった。


 なんだか、こんな自分がとてつもなく軽い女の子に思えてしまって、彰君が駄目なら浩ちゃんってなるのが、なんだか自分で許せないというか、こんな自分がいたことにどうしたらいいか、分からなかったんだ・・・。




 あたしは、できる限りの思いつく言葉で自分の気持ちを浩ちゃんに伝えた。



 「浩ちゃんのことを、好きだなって思ってる・・・自分が分からないの・・・」