あたしのハートはキミのもの


「こう…ちゃん…」


「大丈夫か!?奈津」


「う…うん…」



「良かった。奈津!!110番!」


浩ちゃんから言われて慌てて携帯をバックから取り出して110番した。



幸いにも、近くにお巡りさんが巡回していてすぐに来てくれたお陰で泥棒は捕まったけど


その後、部屋の中に入ったら、全ての部屋に色々物色された跡があって部屋の中は最悪な状態…


「うっ…そ…」


あたしはリビングの床にペタリとしゃがみこんだ。



「大丈夫。俺がついてるから。大丈夫」


フワリと優しく抱きしめる浩ちゃん。そのぬくもりがあったかくて、あたしは浩ちゃんの服をギュッと掴んだ。