そんな悲しそうな顔しないでよぉ。どうしていいか分からなくなるじゃない。 「俺のこと…嫌いか?」 「そんな…急に聞かれても…」 好きとか嫌いとか、突然そんなこと聞かれても正直困る。 今まで単なる意地悪で大嫌いな幼なじみとか思えなかったんだよ。 好きとか、嫌いとか聞かれたら… 「嫌い…」 小さくポツリと呟いた。 あたしの言葉に「そっか…」と悲しく微笑む浩ちゃんの笑顔に胸がチクンと痛んだ。 「……だった」 「えっ?」 そう、嫌い。だった。けど、今は…。