あたしのハートはキミのもの


しばらく2人で星を見上げた。



「浩ちゃん、綺麗だねぇ」


「あぁ、そうだなぁー…」



こんなに綺麗な星空を浩ちゃんと2人で見てるなんて。



「なんか…不思議だね。浩ちゃんと一緒に星見るなんて」



「そっかぁ?」



「そうだよ。初めてだよね?こうして浩ちゃんと星見るの」



ねっ?と浩ちゃんの顔を見ると重なった視線。不意に突然慌てたようにそらされた。



「あれ?なんで目そらすの?」


そう聞くと「別に」と呟いて、再び手を引っ張って歩き出した浩ちゃんに引きずられるように歩いた。


さっき絶対目そらされたのに。


別にって…。なんか冷たいなぁー…。

心にちょっとだけ隙間風が吹いたのを感じた。