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「じゃあ、あたし帰るね」


顔は泣きすぎて瞼が腫れまくって最悪だけど、散々泣いたせいか気持ちは軽くスッキリ状態。



これ以上、このまま浩ちゃんの部屋にいるわけにはいかないし


「またね、浩ちゃん」



泣きはらしたプックリ瞼を軽く開けてそう言って、サッサ浩ちゃんの部屋を出て階段を下りた。



玄関で靴を履いてドアを開けて帰ろうとするあたしの腕を


「奈津」



掴んだ浩ちゃん。なに?って振り返ると「送る」ってボソッと呟いくと、浩ちゃんは靴を履きだした。