「そんな強がんなよ」 「別に強がってない!」 顔色1つ変えずに言う浩ちゃんにムキになって言い返した。 「お前さぁ、本当は誰かに慰めてもらいたいんじゃねぇの?」 「なっ…!?そんなんじゃ…ない」 ─────図星だった…。浩ちゃんの言う通り、誰かにギュッと抱きしめて慰めてほしい。 ぬくもりが欲しい…。 誰かに嘘でもいいから「好きだよ」って言われたい。 傷ついた心を癒やして欲しい。 そう心が叫んでいたのは確かだった。