「別に、そんな驚くことないだろう?」
顔色1つ変えずにそう言ってブランコから立ち上がり、あたしに近づいてくる浩ちゃん。
思わず2、3歩後ずさりすると、浩ちゃんもまたジワリと近づいてくる。
「な…なによ?」
「別に、逃げることないだろう?」
「に、逃げてなんかないわよ…」
「逃げるじゃん。お前」
「浩ちゃんが近づいてくるからでしょう」
こないでよ!!と浩ちゃんを押し退けようとするあたしの腕を
「捕まえた」
そう言ってガシッと掴んだ浩ちゃん。
「ちょ…放してよ!!」
キィッと睨みつけると同時にグィッと腕を引っ張られたと思ったら
「うっ…」
再び、唇を塞がれた…。


