あたしのハートはキミのもの


澄ました顔で空いていた隣のブランコに腰を下ろして漕ぎ始めた浩ちゃん。


なにやってんのよ?と呆れた口調で言うと逆に「お前こそ、なに泣いてんだよ?」とギクリとくるひとことを言われた。



「べ、別に…泣いてないもん」



気のせいよとソッポを向いて濡れていた頬を手の甲でサッと拭った。