あたしのハートはキミのもの


ハァー…と、何度目かのため息をこぼした時だった。


「なにやってんの?お前」



いつの間にいたのか?浩ちゃんが街灯の下で呆れた表情で見ていた。


しかも、カッコいいと評判のその顔は誰かに殴られたのか右頬が赤く少し腫れていた。


「浩ちゃんこそ、なんでここにいるのよ?…それに…どしたの?その顔腫れてるよ」




「あっ?あぁ…これ?さっき酔っ払いのおっちゃんと喧嘩になって殴られた」


「なにそれ?大丈夫なの?」


「平気。俺も一発殴ったし。それに、俺がどこにいようと俺の勝手だろう」