あたしのハートはキミのもの

「だから、何がどうなったか、ちゃんと教えなさいよ」

いい?と悪戯な笑みを浮かべて言った。


仕方ない。恥ずかしいけど、由紀のお陰であたしが浩ちゃんの家に泊まったことバレずにいるんだもんね。


それに、きょうは浩ちゃん、友達と遊ぶ約束してて、一緒に帰れないって言ってたし。時間はタップリあることだし。

「分かったから、ちゃんと話すよ」

そう言って、思い出すだけでも恥ずかしい浩ちゃんとの甘い夜を誤魔化したいことは誤魔化しながら、顔を真っ赤にして話した。


由紀は、ところどころ顔を赤くしたり「それで?どうなったの?」と食い入るように聞いてきたりして。


「…で、痛かった?」


頬を真っ赤にしながら聞いてきた由紀に、由紀以上に顔を真っ赤にして「うん…痛かった」と言ったあたしはもう、話すのも限界。


「これ以上はムリーーー!勘弁して!」