あたしのハートはキミのもの



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「で、どうなったの?教えなさいよ」

月曜日の放課後。誰もいなくなった教室で興味津々と聞いてくる由紀の言葉に、あたしは「えっと…なにが?」ととぼけてみたけど


「決まってるでしょう。奈津と先輩の事よ」


ずっと気になって仕方なかっんだからねと話す由紀にごめんと頭を下げた。


「きのう、奈津のお母さんと会った時、ホント焦ったんだから」



なんと、きのうの朝、あたしがまだ浩ちゃんの部屋にいる頃


由紀が近くのパン屋に美味しいと評判のカレーパンを買いに行った時に、たまたま同じようにカレーパンを買いに来ていた

うちのお母さんに会って「あら、奈津がお世話になって。ありがとうね」なんて言われて


最初はなんの事だか分からなくて「いえ、こちらこそお世話になってます」と挨拶した由紀。


「ところで、奈津はまだ寝てるの?」

そうお母さんから聞かれてなんの事かハッキリと分かり

「はい。きのう、夜遅くまで話して盛り上がってしまいまして」と機転を聞かせて話を合わせてくれたようで。

「ホント、メチャクチャ焦ったんだからね」


と話す由紀に、ごめんねと頭を下げた。