あたしのハートはキミのもの

浩ちゃんの部屋のドアをゆっくり開けると、まだ眠っているのか?浩ちゃんは、まだベットの中で毛布に包まっていた。


「浩ちゃん。できたよ」



浩ちゃんに近づき、肩を揺らしてみた。


だけど、反応はなくて、浩ちゃんは小さく寝息をたてまま。


寝顔が可愛くて、思わず「かわいい」と、浩ちゃんのスベスベした頬にツンとした瞬間


毛布からニュウッと手が伸びて、あっという間に腕を掴まれ、あたしの体は毛布の中に引きずりこまれた。


「キャッ!」


「キャッ!じゃねぇよ。可愛過ぎだ」


そう言われて体を包み込むように抱きしめられた。


「くるしいよ…こうちゃん…」

息苦して離してよと息を切らしながら言った。

「うるさい、そんな声出すな。また抱きたいの我慢してんのに。我慢できなくなるだろう?」


毛布を捲り、顔をジッと見つめて言われた言葉に、あたしの顔は耳まで一気に真っ赤になった。