送った瞬間、自分は凄くいけない事をしているかもしれないと思った。 由紀の名前を利用してお母さんに嘘をついて、すぐ近くにある浩ちゃんの家に泊まる。 罪悪感が全くないわけじゃない。 けど…。 「お母さんに、由紀の家に泊まるってメールしちゃった…」 顔を真っ赤にしてそう言ったあたしを抱き寄せて 「ありがとう。嘘…つかせてごめんな…」 そう言って髪を撫でる浩ちゃんが大好きだから…後悔なんてしないよ…。