「お…じゃまします…」 浩ちゃんの部屋に来たのは、あの日以来。 部屋に入った途端、あの日の光景が脳裏に浮かんで落ち着かない。 とりあえず、床にペタンと座り浩ちゃんが来るのを待つことにした。 心臓は、相変わらず忙しく動いてる。 別に部屋に来てるだけじゃん。 ただすぐに別れたくなくて、来ただけだよ。 深い…意味はないんだから…。落ち着けあたし。 自分にそう言い聞かせていた時 「お待たせ」 トレイにマグカップを載せた浩ちゃんが入ってきてあたしは思わず「ギャッ!」と言ってしまった。