唇を噛み締めて握り拳をギュッと握りしめたままツカツカと2人の前に歩み進めた。



そんなあたし達に気づいた何人かの通行人が、何かありそうぞとチラッと横目で見て通り過ぎていく。


そんな視線を気にすることなくツカツカと歩くあたし。



普段のあたしなら、こんな目立つような行動は取りたくない。


けど、今はそんなこと気にしてる場合じゃない。



このままぶん殴ってやりたい。


そう思った。


けど…。