「…俺んち…来るか?」 ドクンと鼓動が跳ね上がる。 「えっ?けど…」 「きょうも親父達は2人で温泉旅行でいない」 「えっ!?」 ってことは、今、浩ちゃんの家に行ったら、浩ちゃんと二人きり? 「お前ん家は?」 「うちは…いる。けど…少しぐらいなら…遅くなっても平気…」 「来るか?」 「…うん。行きたい…」 このまま、帰りたくないもん。 俯いて、浩ちゃんのTシャツの裾をギュッと掴んだ。