「どうした?」 不意に顔を覗き込まれ戸惑い顔を逸らした。 「なに避けてんの?」 「別に。避けてないけど」 「避けてんじゃん。さっきから俺の顔見ねぇし」 どうしたんだよ?とあたしの目の前に回り込むと両手であたしの頬を挟んだ。 そのまま真っ直ぐあたしの瞳を覗き込む。 「や…やめてよ…」 恥ずかしい…。 次第に顔が真っ赤になる。 「なに?なんか俺に言いたいことでもある?」 その言葉に、目を逸らし、口を噤む。