観覧車に乗ったあと、色んな乗り物に乗りまくり、遊園地を満喫してきたあたし達が家路に向かう頃
濃いオレンジ色の空の中に大きな夕日が浮かんでいる。
帰り道の電車の中は比較的空いていて、隣同士並んで座り、その夕日をぼんやり眺めた。
浩ちゃんは、遊びすぎて疲れたのか瞼を閉じて寝ているようだ。
電車が揺れて触れる肩がこそばゆい。
寝ている浩ちゃんの顔をチラリと覗いた。
男の子なのに、睫長いなぁ…。
こんなに浩ちゃんの睫って長かったんだ。
あっ…唇のすぐ下に小さな黒子がある。
今まで気づかなかった。
浩ちゃんが寝ていることをいいことに、マジマジと浩ちゃんの顔を見た。
見れば見るほど整った綺麗な顔立ち。
モテるはずだと納得した。