「フン!!」と鼻息荒くソッポを向いた。
可愛くねぇなとブツブツ文句を言う浩ちゃんを無視して家に帰ろうときびすを返してスタスタと歩いていた時だった。
─────なんで…？なんで…また見ちゃうのよ……？
100m前方に、あの綺麗なお姉さんと腕を組んで歩いてる彰くんの姿。
「「あっ」」
あたしと彰くんの声が重なった。
こんな時だけ気が合ったように声が重なるなんて…。
ヤバイ…また見られたでも言いたそうな瞳であたしを見つめる彰くん。
しかも彰くんの隣では「あっ…見られちゃったね」と彰くんの腕に胸をくっつける綺麗…モトイ…意地悪なお姉さん。
そんな２人をキッと睨みつけた。
