あたしのハートはキミのもの


「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!」


「お前、大丈夫か?慌てて飲むからだよ」


浩ちゃんの大きな手が背中を撫でた。

なんだかその部分だけがヤケに熱い。


「い、いいよ…もう大丈夫だから…」


なんだか恥ずかしくなって体をそらした。


「なに照れてんの?」


「なっ!別に。照れてないし」


「照れてるだろう?顔、赤いぞ」


ニヤリと笑って言われた。


「赤くなってない!!」


ムキになって文句を言ってみたけど、浩ちゃんの言う通り、あたしの顔はきっと真っ赤だ。