あたしのハートはキミのもの


「ほらよ」と買って来てくれた氷がいっぱい入ってる紙コップのジュースを渡された。


「あ、りがとう」



「どういたしまして」


そう冗談ぽく言ってあたしの隣に座ると持っていた紙コップのストローを加えて、空を見上げると一気にズーッと吸い込んだ。



少し汗ばんだ顎のラインがカッコいいと思った。



思わず見とれていたら「うん?」とこっちを向いた。


視線が重なって、ドキンとなった。慌てて別にと顔をそらしストローを加えて一気にジュースを飲み込むと


「グフッ」


ジュースが炭酸だったせいで、喉の奥がゴフッと息苦しくなった。