あたしのハートはキミのもの


だけど、浩ちゃんは違う。


あたしを好きだと言ってくれるし、倒れそうになると支えてくれる安心感がある。



“あぁ、あたしはこの人に好かれているんだ”


そう思える気持ちが直に伝わってくる。



あたしを見つめる浩ちゃんの視線も言葉も…そしてギュッと握りしめられた手のひらからも…。




程なくして着いた目的地の駅のホームは、週末のせいか人で溢れかえっていた。


エスカレーターに並ぶ人の列に並ぼうと歩いていたら、何かに躓きバランスを崩した。



「うきゃっ!」と倒れそうになると、すかさず伸びてきた腕の中にスッポリと包まれた。



「大丈夫か?」ドジだなと笑われたけど、受け止めてもらえた事が嬉しくて「うん」とだけ頷いた。


付き合ってる前なら確実に文句言ってたのに…。


ヤバイぐらいに、ドンドン浩ちゃんを好きになってる自分がいた。