「っで、なにがあったか話してみろよ」 行き交う人達が注目するなか、尋問されてるあたし。 「いや」 「なんで?」 「話したくない」 「なんで?」 「話したくないから」 「話せよ。気になるじゃねぇか」 「やだ」 さっきからこんなやり取りばかり。 「なんで言わねーんだよ?」 「教えたくないに決まってるでしょう」 「だからなんで!?」 「そんなの自分の胸に聞いてみなさいよ!」