「へっ…」 怒るつもりが不覚にも感動してしまったあたし。 ギュッと抱きしめる浩ちゃんに抱きしめられたままでいると 不意に顎に手を添えられ、そのまま上を向かされると浩ちゃんの顔がゆっくりと近づいてきた。 その甘い雰囲気に、思わず目を閉じてしまいそうになった時 「オーイ!!早く行くぞ!」 「待てよう!!」 廊下から聞こえてきた男子の声に、ここが学校だと気づき 慌てて浩ちゃんを突き放した。