あたしのハートはキミのもの


突然の浩ちゃんの登場にどよめくクラスメートの女の子達。



多くの視線を集めながら浩ちゃんは涼しい顔で教室の中に入ってくると




「奈津。ちょっと付き合え」




あたしの真正面に立ち、そう言うと、みんなの視線を集めたまま、あたしの腕を掴んだ。



「ちょっ…なにするの!?」



みんなが見てるでしょと訴えた。



だけど浩ちゃんは、そんなの気にしないとニカッと笑うと、大注目を浴びたまま、あたしを教室から連れ出した。