あたしのハートはキミのもの


だけど180cmの長身で足が長い浩ちゃんに160cmでさほど足が長くないあたしがかなうはずもなく…。



「待てって言ってるだろう?」




呆気なく、無視すんなよと行くてを阻まれ仕方なく足を止めた。



「なんでそんなに泣いてんのかなぁ?」


まるで小学生に接するように腰を屈めてあたしの顔を覗き込む。



「自分がデカイからってチビあつかいしないでよ…!」



まだ辛うじて残ってる負けん気を浩ちゃんにぶつけた。


「チビじゃん」



ピンと額にデコピン炸裂。


「なにすんのよ!?バカ浩ちゃん!!」

唇ギュッと噛み締めて浩ちゃんを見上げた。