そんな事を思うようになってから数年経ち、私は高校生になった。 毎日、お母さん達の邪魔にならないように出来るだけ自分の部屋にいるようにしてご飯の時は絶対喋らないで存在を消していた。 そして一週間前、私が家を出るチャンスができたんだ。 学校から帰ってきた私はリビングの時計が止まってる事に気がついた。 「止まってるから直さなきゃ。」 椅子の上に乗り電池を交換した。 「何やっているの?」 びっくりして振りかえると新しいお父さんが帰ってきていた。