ってか恥ずかしくて
目をそらしてたんだ。
なんか凪って可愛いなあ!


私なんて可愛くもないのに…。


『じゃあ、
デート出来ないね………。』


『やだ、行くよ!』


わ!

いきなり手を
引っ張らなくてもいいのに!
びっくりするじゃん…。

今日は水族館楽しみだなあ。


『最初に何みたいの?』


『んとね、クマノミ!!!
あのシマシマが好きなの。』


『………七海って、みんなと
ちょっと違うよね。
なんていうか、変わってる!』


『そう?
じゃあ凪はなにが見たいの?』


『俺なら亀とか?』


プッ?!
凪が亀?!
なんかすごい笑えてくる。
亀とか小学生かよ!!


『…亀って!!
凪の方が変わってるよ。』


『………お互い様だな。』


『そうだね。
海………すごいキレイ。
連れて来てくれて
ほんとありがとう。』


ほんとキレイ。
みんな楽しそうに泳いでるし。
私もあんな風に泳げたらな…。

どんな感じなんだろう…?

魚だけしか
味わえない楽しさだよね。

はあ…。
いいなぁ〜。
魚と話するってどんな
感じかなんだか
聞いてみたくなるよ。

『俺も七海と水族館
これてほんと嬉しいよ。』