ほら。

やっぱり調子に乗った。
だからダメなんだよねー。


『絶対にやだ。』


『なんでー。泣』


『なんでって………。
大きな声で言わ
なくったって言いじゃん。』


『あ、ゴメン。』


すると、
凪が私のところへ
近づいてきた………。


『これでいいかな…?
今日一緒に帰ろ?』


ほんっとバカだ。
耳元で言うとかどんだけ
バカなの………?

普通に考えたら
そういう問題じゃないでしょ。

『今日は飛鳥と
帰りたい気分だからやだ。』


『あ!!
今日は飛鳥、隆一と
帰るからゴメンねー。』


………うわ。
これって、凪と帰れって
言ってるのと同じじゃん。


『飛鳥ちゃんありがと!
俺、絶対に七海と帰るから。』


『そうしてあげて。
まぁ、七海は手ごわいよ。』


『おう。
任せておいて。』


はあ。
私の存在、絶対忘れられてる。

ってか、普通私挟んで
そんな話しますか?


『飛鳥〜、お願い。
今日一緒に帰って!!
凪と帰るのやだ。』