あれから、もう三年か……。
シローは焚き火を見つめながら、もの想いにふけっていた。
背中を丸め焚き火に当たっていると、後ろから肩を叩く者がいた。
ニシヤンだった。
「今夜は一雨きそうだ。早めに仕事に行こうぜ」
右手の手首を掻きながら言った。
「うん、そうだな。ちょっと待っててくれ、上着を取ってくる」
シローは席を立ち、段ボールハウスに戻って行った。
家の中では美枝子が縫い物をしているところだった。
オイルランプが小刻みに揺れる度、二人の影を重ねていった。
シローは掛けてあったボロボロのジャンパーを取ると、
「美枝子、そろそろ仕事に行ってくる」
と、声をかけた。
「あらっ、いつもより早いわね」
縫い物の手を止め、シローを見上げた。
「ニシヤンが、雨が降るから早めに出ようってさ。手首の傷口でも痛むんだろう」
「気をつけてね。行ってらっしゃい」
そう言って美枝子は立ち上がろうとした。
「いいって、いいって。じゃあ行ってくるよ」
シローはジャンパーを羽織りながら、表へと出て行った。
シローは焚き火を見つめながら、もの想いにふけっていた。
背中を丸め焚き火に当たっていると、後ろから肩を叩く者がいた。
ニシヤンだった。
「今夜は一雨きそうだ。早めに仕事に行こうぜ」
右手の手首を掻きながら言った。
「うん、そうだな。ちょっと待っててくれ、上着を取ってくる」
シローは席を立ち、段ボールハウスに戻って行った。
家の中では美枝子が縫い物をしているところだった。
オイルランプが小刻みに揺れる度、二人の影を重ねていった。
シローは掛けてあったボロボロのジャンパーを取ると、
「美枝子、そろそろ仕事に行ってくる」
と、声をかけた。
「あらっ、いつもより早いわね」
縫い物の手を止め、シローを見上げた。
「ニシヤンが、雨が降るから早めに出ようってさ。手首の傷口でも痛むんだろう」
「気をつけてね。行ってらっしゃい」
そう言って美枝子は立ち上がろうとした。
「いいって、いいって。じゃあ行ってくるよ」
シローはジャンパーを羽織りながら、表へと出て行った。
