★************* ………あれ? 目を覚ました私の視界に写ったのは、目深にフードを被った怪しい人間だった。 「おい。生きてるか?」 問われた言葉に戸惑ったが。 「た、多分」 これしか言い様が無い。 あたりを見回すと、 「河だー、広いなー…って、河!? え、ちょ、何で!?」 図書館にいたはずなのに! てーかここどこ!? 天音は!?海翔は!? エジプトのナイル河を水綺麗にしました!みたいな風景と、フードの人間と言う非現実的な光景に、私はただただ茫然としてしまった。