しばらく、和希の腕の中にいた。


なぜか心地がよかった。



その安堵で心がとけたのか



……ぽたっ



ひとつの水が私の靴を濡らした。



雨が降っているのだと必死で思い続けた。


まるで、負けず嫌いの子供のように−−。