「なんでそんな意地悪言うの~?瀬那も1年生の頃はすぐは覚えられなかったでしょう~?」
ふわふわガール、3年の佳葉が言う。すると、はん、と鼻で一度笑ったあと、
「はあ?うっせーな。1年なんかにドイツ音名ごときで練習止められちゃ、俺ら上手くなれねーだろ?あ?」
こう言った。
あたしはなんだかイラっときて、「ふざけないでよ!瀬那自己中すぎだって!」と言うと、
「うっせーなあ!」
ガン!とイスを軽く蹴って、音楽室内のトイレに向かって去ってしまった。
今にも泣き出しそうな事の発端を起こした咲。ぽかんとするその他の1年。不思議がる2年。またか…と呆れ顔の3年。
ここ最近、なんだか瀬那は機嫌が悪い。
